掌編小説集と詩集 「ラベンダー」 蓮井 遼 作品集 Ⅲ
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”人は自分の過ごしてきた記憶よりも自分自身の道徳を失うことの方が怖いのではなかろうか。過去の記憶を忘れた人も親しき人との話のなかで思い出そうとして思い出せずに苦しむことがあるが、それは大切な人との思いでだから思い出せずに苦しむのではなく、それを思い出すということが、自分のなかで自分の倫理規範や一般的な人の能力基準としては普通のことであるが故に、それができないことに苦しむのではなかろうか” (フェリー)
三作目の掌編集です。
また、これまで書いてきたなかから選んだ詩集を入れております。
以下のURLは収録されている一部の掌編の全文と載せていない詩集です。ご参考にしてください。
https://ncode.syosetu.com/s7563c/
収録掌編
「ラベンダー」・・ラベンダー畑で尋ね人を探している男との話を描いた表題作
「蜜柑」・・ガードレールに座って蜜柑を食べている男の話
「届けられた手紙」・・交通事故で亡くなった人の親友の手紙の話
「雨上がりの珊瑚」・・東南アジアで生息するある動物の話
「霧のなかの馬」・・霧のなかで自らの野生の呼び声に気づいた馬の話
「先祖」・・アフリカの感染病エボラで隔離を余儀なくされた男の同僚の心境をつづった話
「カウントダウン」・・ある夫婦の地球のことについて話した話
「無人」・・ロシアの飢餓の起きている村に出入りした作業員の話
「闇夜の震え」・・中国の太平洋戦争時過酷な情勢にいたある一家の話
「砂塵」・・砂漠の中でもの思う旅人の話
「フェリー」・・船の中でぼけーっとする旅人の話
「目覚めた世界」・・自殺未遂となった老人とある職員の話
「絶望に立たされて」・・無気力になった男とその女友達の話
世界の人々や生き物の生死を題材に まとめた掌編小説集です。
正直、掌編しか書かないものですが、かなり濃い話が多く、読み終えると
筆者自身どっと疲れたのを覚えています。
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